人が真面目に仕事をしているときに限ってメールをしてくるCで始まるハンドルネームの方がいらっしゃいまして。その方が、eBay.
ie (Ireland)にこんなのが出てるよ!と紹介して下さったのが、
スウェーデンにあるBSR社の
PPC Tuning System。日本では
VOLVO用に限って
Bitte横浜さんで一律13万円。
私のS40はAKTIVという廉価バージョン。同じ2400CCのN.A.エンジンなのに、上級グレードの2.4iが170ps/23.5kgmに対して、AKTIVは140ps/22.4kgmにデチューンされています。しかもデチューンは
ECUのみで、他に何も変わるところなし。ならば
ECUをチューンして2.4i並の出力を得てもリスクは非常に少ない。BSR社のホームページの
VIN decoder に自分の車のVINコードを入力すると、
PPC Tuningの適合がわかります。
私のS40は178ps/240Nm(24.5kgm)までチューニングできる模様!やるっきゃない!下のチャートを見ると、オリジナルがトルクを
ECUで絞っているのがよくわかります。

ということで4月9日に発注。ebayは怖いのでBSR社に直接ネットで発注しました。発注して暫くすると決済用フォームが送られてくるので、
VISAカードなどで支払いを済ませます。するとユーザーIDとパスワードがメールで送られてきて専用ユーザーページにログインできる状態になります。商品構成は
PPCユニット本体、OBD2ポートケーブル、USBケーブル、取扱説明書。
PPC Tuning Systemの面白いところは、ユーザーがパソコンと
PPCユニットをUSBケーブルで繋いで"sync"すること。syncすることによって、最新のプログラムが
PPCユニットにダウンロードされ、必要に応じて車両側の情報がBSRのサーバーにアップロードされます。
購入直後の
PPCには、VINコードから予想されるチューニングファイルが2通り収められています。このまま車両に繋げてチューニングしても良いのですが、一応パソコンに繋げて
PPCの内容をアップデートします。syncするには
PPC syncというオリジナルソフトをインストールします。自分の車両情報やsync履歴、プログラムナンバーなどは全て専用ユーザーページにログインして確認することができます。
PPCのアップデートが終われば車両に接続。OBD2ポートはS40の場合、運転席の
ダッシュボード右下部にあり、付属のOBD2ケーブルで
PPCを接続します。チューニングするにはエンジンを掛けずIGN ON状態にします。もし
PPCの中に予め入っている2個のプログラムナンバーの内どちらかが適合すると、チューニングするかどうか聞いてくるので、ENTERで開始。しかし私の場合、適合しない場合に出てくる"Read car"メッセージが出ました。この場合、車両側のソフトウェアを
PPCに取り込んで(Read carして)、それをパソコンでsyncして
PPCのサーバーに送ります。通常1~5日でメール通知が来て適合プログラムのsyncが可能になるとのこと。今日のところはパワーアップを体感できませんでした。因みに車両側プログラムの読み取り時間は約2分でした。

私の知る限り、通常チップチューニングディーラーでする作業が自宅のPCでできるのはこの
PPCのみです。自分の車に適合したプログラムが改変された場合もメールで通知がきて無料でダウンロード&インストールすることができます。なかなかスマートなシステムです。もちろんこの
PPCユニットを使って、いつでもノーマルプログラムに戻すことができます。これで352ユーロ(約4万6千円)は安いです(送料59ユーロ)。適合プログラムが待ち遠しいです。