イタリア出身の時計師 CARLO FERRARA(カルロ・フェラーラ)が、自らの名を冠したブランド。本拠地はローマ。製造はスイスです。
この時計は、BEST新宿本店の地下にある中古腕時計売場をウロウロしていたときに発見。流通そのものが少ないので、コレを逃すと(中古では)手に入らないという強迫観念から、その場で掴んでしまいました。
Ref.110.182/110
SSケース
ケース径 39.5mm
ケース厚 10.5mm
ムーブメント ETA2892-A2
自動巻
日付表示
センターセコンド
5気圧防水
クロコ革ストラップ
SS尾錠
ホワイト文字盤
さて、この時計はムーブメントがETA社製2892-A2ということで、安価な自動巻時計に大抵使われているごく普通の機械なのですが、CARLO FERRARAはこのムーブメントにモジュールを追加して独特な運針を実現しています。右側の指針は「時」を示し、左側の指針が「分」を示しているのですが、この指針達が縦の溝を上下に動き、上端下端では円弧を描くという圧巻の機構です。普通、Regulator(レギュレーター)というのは、1本しかない指針がグルグル円運動して時刻を示す機構なのですが、このRegulator Classicは2本の指針が円運動と直線運動を行う非常に珍しい時計です。右側の「時」を示すインデックスがローマ数字のモデルとアラビア数字のモデルがありますが、私のものはローマ数字でした。
全体的には、SSケースの品質がちょっと安っぽかったり、ずっしりと来る重量感がなかったりして、もうちょっと良いもの感が高ければなぁという感じでしたが、誰も同じものを持っていないという優越感に浸ることはできます。ただし致命的なのは視認性で、パッと見て何時なのかわかりません(笑)
この時計は比較的短期間の所有で、やはりヤフオクで売却してしまいました。一度持っておけばよいという感じですね。