フロントスピーカーのパッシブネットワークを交換しました。
わたしのフロントは、ツイーター(
ELAC CAE-JET) + ミッドバス(HERTZ ML1600) + ネットワーク(MACROM EXT-X235)という変態なシステム。EXT-X235は、単に単品販売していて、価格も手ごろで、ツイーター/ミッドバスともに4Ω対応という理由だけで採用しました。本当はマルチ駆動でbitoneにて帯域分割やレベル調整をすれば幅が広がるのですが、アンプの4chをフロントに使ってしまうと、リアのサブウーハー用アンプを用意しなければならないので、フロントはパッシブネットワークを使って
2chで済ませています。
【
EXT-X235】
・クロスオーバー周波数 3.5KHz
・ハイパス 6dB:12dB/oct切換(12dBで使用)
・ローパス 6dB/oct
・
インピーダンス 4Ω(ミッドバス・ツイーターとも)
・ツィーターアッテネーション -3/0/+3dB(-3dBで使用)
・サイズ(W×H×D) 100×33×130mm

一方で、前々から気になっていたのがCAR-JETとML1600のクロスオーバー周波数。CAR-JETは、JETⅢというホーム用のツイーターと同じものなのですが、このJETⅢを使った
ELACのホーム用2way・3wayは、すべて2500~3000Hzの間にクロスオーバー周波数が設定されています(2700Hzあたりが多いようです)。また、ML1600はHERTZの
MLK2という2wayシステムのミッドバスで、このMLK2に付属するネットワークのクロスオーバーは、2800Hz HP-12dB/oct LP-12dB/oct です。ということは、現在のEXT-X235はクロスオーバー3500Hz LP-6dB/octなので、ML1600がかなり上の方まで仕事をしているということになります。S40に装着しているML1600(2500Hz LP-12dB/oct)に比べて、EOSのML1600が精彩を欠くような気がするのがこのせいだとすれば、ネットワークの交換で何とかなるかも。
ということで、同じくMACROMの新しいネットワーク、
MOS-X2Pを選択。条件はぴったりです。
【
MOS-X2P】
クロスオーバー周波数 2.6KHz/2.9KHz切替式
ハイパススロープ 12dB/oct
ローパススロープ 12dB/oct
インピーダンス 4Ω(ミッドバス・ツイーターとも)
ツイーターアッテネーション +6/+3/0/-3/-6dB
サイズ(W×H×D) 110×47×160mm
ツィーターノッチフィルター機能 センター周波数12KHz(8KHz-16KHz/+3dB)


EXT-X235よりも躯体が大きいので、設置できるかどうか心配でしたが、大丈夫。EOSのドア内張内の空間は広大です。



クロスオーバー周波数は迷わず2600Hzを選択。減衰は上も下も-12dB固定。ツイーターアッテネーターを-6dBで聴いてみましたが、やはりさすがに高音が寂しく、0dBではうるさく、結局-3dBとしました。アッテネーターが-3dBと-6dB時には、ツィーターノッチフィルター機能をONにすることが推奨されていたのでON。このツイーターノッチフィルター機能というのがよくわかりませんが、クロス周波数付近での繋がりを良くしてくれるそうです。
調整備忘写真


さて、音の変化は確かにありました。何かを変えると、何かが変わるという、効果というか反応というか、車いじりの最大の楽しみですね。EOSのML1600の鳴り方がS40のML1600に近づいて超えました(私しか意味がわかりませんが)。まだあまり聴き込んでいないのですが、今までで一番良い状態のようです。