CLIO RSの納車待ち期間中に頻繁に想い出すクルマがあります。
それは、日産
プリメーラ20V(いろんなサイトから写真お借りしていますm(_ _)m)

前の会社に勤めていた時に社用車として購入しました。8年くらい前でしょうか。このクルマにした理由は「外から見て、チューンドカーに見えないから」(笑) 普通の
プリメーラとの識別点は、17インチの純正アルミと、ヘッドライト内部がブラック処理されているだけですから、まず誰もが普通の
プリメーラだと思い、何も疑いません。これ見よがしなエアロパーツやリアウィングなどが装着されていないプレーンなスタイルに惚れました。
内装も同じく地味(笑) 識別点はシフトノブが6MTであることと、
タコメーターが4000回転以上の視認性を重視した目盛り刻みになっているだけです。



そして、このクルマの最も特徴的な部分がエンジン。
SR20VE(NEO VVL)
2L
DOHC N.A.
204ps/7200rpm
21.0kgm/5200rpm
圧縮比11.0

すでにこの時点で、
プリメーラのエンジンは
QR型に世代交代していたにもかかわらず、この20V(とワゴンタイプのW20V)にだけ、SR型エンジンが搭載されました。高回転型のチューニングエンジンですが、回り方はあまりスムーズな感じではなく、グォーと豪快に上げていくタイプです。
このSR20VE型エンジンのスペックが、CLIO RSのF4型エンジンととてもよく似ています。
F4 (日本仕様の表記スペック)
2L
DOHC N.A.
202ps/7100rpm
21.9kgm/5400rpm
圧縮比11.5
SR20VEは86×86のスクエア、F4は82.7×93の
ロングストロークと、少し違いますが、数字上のスペックや、設計が古めのエンジンをチューンしたところなど、とても近いものがあります。なので、頭の中の記憶でしかないSR20VEと、これから体験するF4が、どのように違うのか或いは似ているのか、とても楽しみです。
このクルマが好ましかったのは、外観と同様に、サスもガチガチではなく程よく固められていて、乗り心地も確保していたこと。
シャシースポールの考え方と似ています。このサスに
ブリジストンの
POTENZA RE-01を履かせて楽しんでいました。
考えてみれば、この
プリメーラ以降、日本車で「外見は普通だが、中身は結構すごい」というクルマは一台も発売されていないような気がします。やはり、ボンネットに穴を開けたり、大きな尾翼やエアロパーツを付けたりしないと、日本では売れないのでしょうか。ミニバンにも翼が生えているのが
普通の国ですから、しかたないんでしょうね。この
プリメーラ20Vも、たった800台を売っただけで、すぐにカタログから落ちてしまいました。かく言う私も、約2年弱乗ったところで部下に譲って(部下の間で争奪戦が繰り広げられました)、QR25の
CVTプリメーラに替えてしまいましたが(爆)
余談ですが、20Vには「ITナビパッケージ」というオプションを装着していまして、DVDナビ、
ハンズフリーフォン&ステアリングスイッチ、バックカメラなどがついていました。



このころはまだ
Bluetooth接続ではなく有線接続でしたが、ルームランプ部にマイクが埋め込まれ、その手前のスイッチを押すと、自動的にコンパスリンクに電話が繋がり、お姉さんが色々とお世話をしてくれました。また、到着した電子メールや最新ニュースを音声(ロボットボイス)で読み上げてくれたりしました。設計の古いエンジンと6MTに、最新の情報技術が組み合わされた、なかなか得にくいクルマだったなぁと、今でも思います。