ルノー京都CADONOさんオリジナルの、クランクケース内減圧バルブを装着しました。
取扱説明書がついているので簡単です。写真を撮りながらでも、小一時間かかりません。
これから
DIYされる方や、この商品をご検討の方のために、少し詳しく手順を紹介します。
装着前のエンジンルーム&エアクリーナーボックス


エアクリーナーボックスにホールソーで穴を開けます。21mm推奨ですが、私は手持ちの20mmで特に問題ありませんでした。切り屑が入らないように養生します。穴の回りは
ルーターでバリを取って滑らかにしました。


この穴にゴムのグロメットを差し込み、L型のホースアタッチメントを取り付けます。要はここにブローバイガスを戻そうということです。


純正のブローバイ回路を外します。左が出口、右が入り口です。


外すとこんな感じ。

ブローバイ入り口側のゴム製Oリングを2個、写真の金属部品に移植します。


移植した金属部品をブローバイ入り口に差し込み、脱落防止カバー部品を被せます。


バルブ本体にホースを差します。黒い差込がエアクリーナーボックス側で短いホースを差し込み、シルバーの差込がブローバイ出口側で長いホースを差し込みます。ある意味、簡単な作業ではありますが、力とコツは要ります。

エアクリーナーボックス~バルブ~
エンジンブローバイ出口の太いホースを接続し、バルブ~ブローバイ入り口の細いホースを接続すれば完成。

さて、装着後試走してみましたが、
・エンジンの吹け上がりが標準状態より少し軽い
・アクセルオフ時(変速時など)のエンジンの揺れ(
スナッチ)が軽減
を感じ、とても快適です。
私がCLIOに乗り始めて一番最初に気になった(そのうち慣れましたが)のがエンジンの
スナッチなので、それが軽減されただけでも、このバルブを取り付けた意味がありました。同乗者にも優しいのではないかと思います。当然ながら、パワーアップやト
ルクアップはしていませんので、そういうパワー感は装着前と全く変わりません。
なお、このバルブにはデメリットもあります。ブローバイの油分と、空気中の水蒸気が結露した水分とが混ざって乳化したもの(エマルション)がバルブに溜まる可能性があることです。なのでメーカーでは1年に1回~2回のバルブ洗浄(ブレーキパーツクリーナーでシュッとやる)を推奨しています。また、クランクケース内の圧力が減ることによって、回転上昇の抵抗は減りますが、同じく回転減少の抵抗も減りますから、エンジン回転の落ちが遅くなり、
エンジンブレーキの効きが弱くなります。装着直後の試乗では私の場合さほど気になりませんでしたが、本格的なスポーツ走行をされる方は、エマルション問題と併せて慎重な検討が必要かと思います。私のような、街乗り~高速~峠道などドライブ主体の使い方なら、マストとは言いませんが、あった方が気持ちよいです。