1979年の4月、フランス南部のPuy-de-Dôme県に住むOdette
Ravel夫人は最もベーシックなRenault5を購入しました。

毎週の買物と日曜日の礼拝にのみ使われたそのRenault5は、夫人が高齢になって運転免許証を政府に返納する2013年暮れまでの35年間に僅か28800kmしか使われませんでした。

夫人はそのRenault5を地元の
Renaultディーラーに売却し、2014年の春、たまたま当地を旅行していたドイツ人の目にとまります。

製紙会社のオーナーである彼は無類の旧車好き。このRenault5とたちまち恋に落ちた彼は、旅行の道すがらそのRenault5を購入し、ドイツのMünsterまで1200kmを自走して持ち帰りました。

当初は彼の妻へのプレゼントにするつもりでしたが、妻は頑として古いsmartを下りようとせず、今は晴れた日に彼自身が少し運転する程度で専ら地下駐車場に保管。現在の走行距離は30293kmで、驚いたことに新車時から35年間の整備記録が紙ですべて残っています。

2014年、
Renaultディーラーが中古車として売り出す前にオリジナルカラーでリペイントされ、更に現オーナーによりラジエター、イグニッションケーブル、ブレーキホース、タイヤ、油脂、フルード、エレメント類が新品交換されています。

グレード名にLもTLもGTLもつかない最もベーシックなRenault5は845cc (^^)

現地で整備の上、日本へ輸出します。